システム化の目的
近年では家庭や職場など複数のコンピュータ(以下、PC)を使用して インターネットをしたり文章を作成したりすることが多くなってきました。 PCの価格は年々安くなっています。通常は高性能なデスクトップPCを使い、 屋外やリビングなどちょっとした用途でノートPCを使うようなケースが 多いのではないかと思います。 また、パソコンに保存しているデータにはやはり家族であっても 見られたくないようなデータもあります。 そこで自然とPCは個人の物で一人一台、もしくはそれ以上 所有するケースが多くなっているのではないかと思います。
またインターネット回線もBフレッツのような光回線や ADSL回線など高速回線が一般家庭にも普及しており、 比較的安価に導入することができます。
このような背景から、ブロードバンドアクセスルータ(以下、ルータ) を使用して、1本の回線を複数のPCで共有して利用する ケースが多くなっています(下図)。
ルータを設置するとどのPCからも同時にインターネットを利用できたり、 メールをチェックできたりとすごく便利です。

ブロードバンドアクセスルータ(BUFFALO BBR-4HG)
しかしInternet Explorerの「お気に入り」、WordやExcelで作成した文書は 作成したPCにしか入っていません。 ノートPCでインターネットを使用としたら目的のサイトのURLが分からない。 よく考えたらデスクトップPCにしか「お気に入り」を登録していないという 経験は意外と多いのではないでしょうか。 これはWordやExcelなどのファイルでも同じかと思います。
USBメモリにデータを保存しておくという手もありますが、 毎回抜き差しするのは面倒ですし、大切なデータを落として なくしてしまうという危険性もあります。
そこで1台専用にデータを保存する専用のPCを準備して、 その中にデータを保存するように決めておけばこのような問題は回避できます。
このように他のPCに対して機能を提供しているマシンを「サーバ」と呼びます。 今回の例ではデータを保存する機能を提供していますので「ファイルサーバ」と呼びます。 他にもウェブサイトを公開するためのウェブサーバ(HTTPサーバ)やメールの送受信機能を 提供するメールサーバ(SMTPサーバ、POP3サーバ)などがあります。 利用者が多い場合はサーバに高い性能が求められますので、1つの提供機能に対して 1つのマシンを準備することもありますが、利用者が少ない場合は1台のマシンで 複数の機能を提供することもできます。
PCが2台ぐらいではあまりその便利さが分かりにくいかと思いますが、 これが3台、4台と増え、利用者が多くなってくると徐々にその便利さが分かってきます。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、 複数のPCが存在している家庭や職場などの環境で、 みんなが共通に利用するサーバを導入し、 PCの設定作業を楽にしたり、便利な機能を使えるように しようというのが今回の目的です。 詳細については後の章でまとめていきます。
