OSの選択
ここでは実際に導入するサーバOSを決定します。 サーバのハードウェアとして通常のx86アーキテクチャのものを選択したので、 OSもx86版(IA32とも言う)であることを前提とします。 これを踏まえて、現在サーバOSとして代表されるものを以下に挙げます。
- Windows Server 2003 [ Windows ]
- Red Hat Enterprise Linux AS 5 [ Linux ]
- Suse Linux Enterprise Server 10 [ Linux ]
- Solaris 10 [ Unix ]
これらはSolarisを除き全て商用OSとなります。 ただ商用OSは有料ですので今回は採用できません。
ここで視点を変えて採用実績を考えてみます。 最近ではIA32サーバの性能向上やカーネルの安定化などもあって、 金融業界などのミッションクリティカル環境でもLinuxの 採用が進んでいます。 Linuxに限らずオープンソースソフトウェア(以下OSS)は 特定ベンダに依存しないオープンスタンダードな仕様の ソフトを導入したいというニーズから急激に注目を 集めるようになりました。 また、Linux/OSSは基本的に導入費用がかからないため、 大規模システムでは特にソフトウェアのライセンス費用を 軽減するという点でも有利です (商用Linuxは一部有料のパッケージが含まれていることや サポートサービス費用が含まれているために有料となっています)。 その中でも特に金融業界や証券業界などで採用されているOSとして Red Hat Enterprise Linuxが挙げられます。
今回もその波に乗ってRed Hat Enterprise Linuxを 導入したいのですが、ライセンス料が安くても3万円以上 かかってしまいます。そこで浮上してくるのが以下のOSです。
- Fedora [ Linux ] ※バージョン6までは Fedora Core という名称でした。
- CentOS [ Linux ]
これらについて簡単に説明すると、まずFedoraは次期Red Hat Enterprise Linuxで 導入予定の新しい技術やソフトウェアを先行導入して、レビューや バグフィックスを行うのが目的とされたLinuxで、レッドハット社によって サポートされています(正式なサポートサービスがあるわけではありません)。 一方CentOSはRed Hat Enterprise Linuxに含まれている商用ソフトウェアや 商標を除外した形でリビルドされており、Red Hat Enterprise Linuxとは バイナリ互換します。
これらの背景を考慮して、やはりある程度枯れた技術が投入されている CentOSを採用することに決定します。 バージョンは最新のバージョン5を採用します。
ただし、他のLinux OSを選択した場合でも、バンドルされている パッケージにそれほど大差はないため、環境設定においては そのまま読み替えられると思われます。しかし、パッケージ管理の 方法がディストリビューションによって大きく異なるので その点は注意が必要です。今回はRPMを利用します。
