ネットワーク詳細設計
Linuxのネットワークに関連する項目を設計します。 まず始めにシステム構成の詳細を示し、 その後で設計項目を挙げています。
1.ネットワーク構成図
2.ネットワーク構成表
| # | 名称 | ホスト名 | IPアドレス | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | デスクトップPC #1 | pcd001 | 192.168.0.101 | |
| 2 | デスクトップPC #2 | pcd002 | 192.168.0.102 | |
| 3 | デスクトップPC #3 | pcd003 | 192.168.0.103 | |
| 4 | デスクトップPC #4 | pcd004 | 192.168.0.104 | |
| 5 | デスクトップPC #5 | pcd005 | 192.168.0.105 | |
| 6 | ノートPC #1 | pcn006 | 192.168.0.106 | |
| 7 | ノートPC #2 | pcn007 | 192.168.0.107 | |
| 8 | サーバ | svp001 | 192.168.0.11 |
| 項目 | 設定 | 備考 |
|---|---|---|
| ドメイン名 | ranonet.ne.jp | 例ですがそのまま使用できます |
| サブネットマスク | 255.255.255.0 | 一般的なクラスCのアドレス体系を使用します |
| デフォルトゲートウェイ | 192.168.0.1 | ルータを指定します |
| 優先DNSサーバ | 192.168.0.11 | 今回構築するサーバを指定します |
| 代替DNSサーバ | 192.168.0.1 | ルータの再帰問い合わせ機能を使用します |
3.ホスト名、ドメイン名
(1) ホスト名
PC、サーバ共にIPアドレスではなくホスト名で通信できるように 固定のホスト名を割り当てます。 名前はネーミングルールに従って設定します。
【ネーミングルール】
PCの場合: pcmaaa
※xはデスクトップPCの場合"d"、ノートPCの場合"n"
※aは3桁の整数、登録した順番に"001"から割り当てる
※例)1台目のデスクトップPC: pcd001
サーバの場合: svybbb
※yは物理ホストの場合"p"、仮想ホストの場合"v"
※bは3桁の整数、登録した順番に"001"から割り当てる
※例)3台目の物理サーバ: svp003
(2) ドメイン名
DNSサーバでホスト名を一元管理するためにドメインを使用します。 イントラネットのみでの使用であれば正式な申請の有無に関係なく 自由なドメイン名が利用できます。 今回は『ranonet.ne.jp』ドメインを使用する前提で話を進めます。
なお、ドメイン名は「お名前.com」のようなレジストラ(商用ドメイン名登録機関)
を利用して楽に取得することができます。これは個人であっても同様です。
年間利用料はかかりますが、正式に自分、もしくは企業だけのドメイン名を持ちたい
場合はこちらから取得してください。
4.IPアドレス、サブネットマスク
(1) IPアドレス
今回は社内LANとして構築し、インターネットに接続する際には ブロードバンドアクセスルータのIPマスカレード機能を使用するため、 プライベートアドレスを使用します。 端末数はサーバを含め8台であるため、クラスCの「192.168.0.0」の サブネットアドレスを使用します。 IPアドレスの割り当てルールは以下の通りとします。
| IPアドレス | 利用目的 | 備考 |
|---|---|---|
| 192.168.0.0 | ネットワークアドレス | - |
| 192.168.0.1 | ブロードバンドアクセスルータ | - |
| 192.168.0.11~50 | 物理サーバ用に固定で割り当て | - |
| 192.168.0.51~100 | 仮想サーバ用に固定で割り当て | 今回は使用しません |
| 192.168.0.101~200 | PC用に固定で割り当て | - |
| 192.168.0.201~220 | DHCPによる自動割り当て範囲 | - |
| 192.168.0.255 | ブロードキャストアドレス | - |
上記範囲で数字の小さい方から順番で割り当てます。 DHCPの場合は自動で割り当てられるため割り当て範囲でどの アドレスを使用するかはDHCPの仕様に依存します。
(2) サブネットマスク
クラスCの「192.168.0.0」のサブネットを使用するため、 サブネットマスクは「255.255.255.0」となります。
5.名前解決
(1) DNSサーバ
PC、サーバでの名前解決にはDNSサーバを使用します。 これはLAN内でのホスト名&IPアドレスを一元管理するためです。
今回はDNSサーバが1台のみですが、万一サーバがダウンした場合でも 最低限インターネットは利用できる必要があります。 通常ルータにはDNSのリクエストをプロバイダのDNSサーバに 転送する(再帰問い合わせ)機能があるため、こちらも使用します。 そのため、優先DNSサーバに今回構築するサーバのIPアドレスを指定し、 代替DNSサーバにルータのIPアドレスを指定します。
(2) hostsファイル
特に使用しません。 初期設定でループバックアドレスが指定されていることと、 サーバにOSをインストールする際に自動で自ホストが 登録されますが特に削除せず、そのままとします。
6.ルーティング
(1) デフォルトゲートウェイ
今回のネットワーク構成ではルータが他のサブネット (つまりインターネット)とのゲートウェイとなるため、 ルータのIPアドレスをデフォルトゲートウェイとします。
(2) 静的ルーティング
今回の構成では社内には1つのサブネットしかなく、 他のサブネット(インターネット)上の端末とは デフォルトゲートウェイのみを通して通信するため、 静的ルーティングは不要です。